中島ゆり恵「未来の匠-きらめく彫金-」紅ミュージアムで開催!

株式会社 伊勢半本店は、金工作家中島ゆり恵氏の作品展「中島ゆり恵『未来の匠-きらめく彫金-』」を紅ミュージアムで4月17日から5月22日まで開催します。四季折々の日本の草花をテーマにした小町紅の紅板です。光のきらめきや風の流れ、自然にふれた心象風景を表現した作品を展示、販売します。江戸時代の紅づくりに触れながら美しい作品をぜひお楽しみください♪


(手前より)小町紅 梅日和、紫陽花しずく、桜ながし

江戸時代の紅づくりの技を受け継ぐ紅屋・伊勢半本店が、工芸の世界で伝統の技を継承し日々研鑽を重ねる若手作家を応援したい思いから回を重ねる「未来の匠」展。

今回は、金工作家の中島ゆり恵氏に、四季折々の日本の草花をテーマとした小町紅の紅板※18点を制作いただきました。光のきらめきや風の流れ、水面のゆらぎなど自然から着想した優美な作品群も併せて展示、販売します。伝統の技と瑞々しい感性のコラボレーションをぜひご堪能ください。
※ 紅板とは、江戸時代に使われていた携帯用紅入れのことです

中島ゆり恵 「未来の匠-きらめく彫金-」
期  間:2021年4月17日(土)~5月22日(土)
開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:日・月曜日(左記以外の祝祭日は開館) 
観覧料:無料
会  場:紅ミュージアム 〒107-0062 東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1階
電  話:03-5467-3735

アクセス:
〈地下鉄〉東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅下車 B1出口より徒歩約12分/B3出口(エスカレーター・エレベーターあり)より徒歩約13分
〈バ ス〉渋谷駅東口バスターミナルより 都01(新橋駅前行)、RH01(六本木ヒルズ行)「南青山七丁目」下車

今後も感染症拡大状況、政府や東京都の勧告を踏まえ、会期・開館時間の変更、入場制限等を行う場合がございます。弊社WEBサイトで最新情報をご確認の上、ご来場ください。

【作家プロフィール】

中島 ゆり恵/Nakashima Yurie
大分県生まれ
京都伝統工芸大学校卒業
金沢卯辰山工芸工房修了
月浦工房を拠点に制作活動を行なっている。

〈個展〉2018年「光の庭」(山ノ上ギャラリー/ 金沢)
〈パブリックアート〉2020年 フォーシーズンズホテル東京大手町

【小町紅のご紹介】
小町紅は、紅花の花びらに含まれる希少な赤色色素だけで作られた口紅です。玉虫色の輝きは、上質な紅の証し。
水に触れると一瞬であざやかな紅色があらわれます。筆に含ませる水の量や紅を重ねる回数により、透明感のある淡い桜色から鮮やかな紅色、さらには玉虫色にまで、幾通りもの色合いが楽しめます。

江戸時代、紅を携行するための化粧道具・紅板は、漆器や金属、象牙、紙製などの薄い器に加飾し、趣向を凝らして誂えられました。その紅板が、中島氏の確かな技と感性のきらめきで、今の私たちの心に響く逸品となりました。

<ここ見て ポイント1>
四季折々の日本の草花をテーマとして、凛とした女性の美しさや可憐さを表現した新作の紅板18点を展示します。
紅板には、桜や藤、紫陽花、木蓮、紅花、梅など9種の草花を、正方形タイプと長方形タイプのコンパクトケースにデザインしています。


小町紅

サイズ:正方形タイプ/約L40×W40×H13mm
    長方形タイプ/約L50×W30×H12mm

<ここ見て ポイント2>
モチーフは、本象嵌(ぞうがん)、切り嵌(は)め、接(は)ぎ合わせといった様々な彫金の伝統的な技法を組み合わせて表現しています。


小町紅 桜ながし


小町紅 藤のつゆ


小町紅 木蓮のしらべ

<ここ見て ポイント3>
胎には、銀食器に用いられる洋銀を使用して、一枚板から一つひとつ成形しています。また、鏡の縁取りや蝶番の飾りにも趣向を凝らし、繊細に彫金しています。


きらめく繊細な彫金


小町紅 梅日和 蝶番に施された細かな技

[今回の小町紅の作品は、一般社団法人 ザ・クリエイション・オブ・ジャパン(CoJ)が行う「企業」と「つくり手」を繋ぐプロジェクト「つくるフォーラム」をご縁に制作されました。] 

【作品販売】
期間中、中島氏の瑞々しい感性と確かな技術で制作された立体作品、ピアスなどの身につけて嬉しくなるようなアクセサリーや小さな飾り箱、菓子切り楊枝などを販売します。
水面の輝きや星の瞬き、しずくがきらめく草花などの自然に触れた心象風景を、光沢のあるしなやかな金属素材を用いて表現しています。そっと彩りを添えてくれる優美な作品を、暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。


接合象嵌花器 水明

【紅ミュージアム】
-「紅」と「化粧」2つの視点から歴史と文化をたどるミュージアム-
「紅ミュージアム」は、文政八年(1825)の創業より、秘伝とされた紅の製法を受け継ぎ、日本で唯一今も変わらず作り続ける紅屋・伊勢半本店が運営する資料館です。ここでは、紅づくりの技と文化や日本の化粧の歩みを、多くの実物資料からご覧になれるほか、小町紅のお試しづけや紅花の色素抽出ミニ実験といった体験コンテンツもご用意しています。 


紅ミュージアム外観

詳細

開催日:2021年4月17日(土)より5月22日(土)