スイスホテル南海大阪×NIKKA「和の出会いを楽しむウイスキーディナー」
大阪、難波の「スイスホテル南海大阪」にてウイスキーアンバサダーの解説をうかがいながら、ホテルの日本料理店「花暦」の絶品である日本食のディナーと、ニッカウイキーとのマリアージュを楽しみました。ウイスキーの多様な飲み方を知り、その無限な可能性を体感できます。一夜限りのすてきすぎるイベントをレポートいたします。
大阪難波駅直結の「スイスホテル南海大阪」の日本料理「花暦」
大阪難波駅直結の「スイスホテル南海大阪」。まさに都会の真ん中にありながらも、落ち着いた高級感と温かなホスピタリティーを感じる接客で、安心して訪れられます。また、そのレストランの美食ぶりでも定評があります。
日本料理「花暦 (はなごよみ)」
10階にある日本料理店では、美しい日本庭園を眺めながら味わう、四季折々の食材をぜいたくに使ったお料理を、料理長自らが厳選した器で楽しめます。
この日は特別なイベントに参加しました。
花田料理長が手掛ける会席料理とニッカウヰスキーのコラボレーションディナー。
あのNHK朝ドラ「マッサン」のモデルとなった「日本のウイスキーの父」と呼ばれた竹鶴政孝氏ご夫妻の写真ののったタペストリーでお出迎えしていただきました。
和の出会いを楽しむウイスキーディナー
ウイスキーアンバサダー・佐藤一氏の解説をききながら
ウイスキーアンバサダー・佐藤一氏の解説をききながら、日本料理とウイスキーのマリアージュを楽しみます。
特別ゲストとして、バグパイプの生演奏も郷愁を誘います。
ウイスキーのリストと解説がテーブルに。初心者なので、わかりやすい解説が助かりました。
前菜 北海道産雲丹とずわい蟹蒸留酒酒蒸し × アップルワイン ウィルキンソンソーダー余市ピーティー&ソルティー
最初のドリンクは意外にもウイスキーではなく、甘く爽やかで飲みやすいアップルワイン。
が!ウイスキーの原酒をスプレーしているので、香りはきりっとひきしまったウイスキーなのです。
蟹に、雲丹、いくらといった豪華な海の幸を美味しくいただきます。
造里 お造り三種盛り合わせ 天然鯛余市ウイスキー洗い、奄美鮪とろ、北海道産螺貝 × 余市ハイボール
なんとお造りの鯛は、ウイスキーで洗っています。歯ごたえの良い螺貝に、とろけそうに脂ののった鮪とろ。もう最高です。
合わせるのは余市ハイボール。力強い味と香りの余市は、シンプルなハイボールが一番かもしれません。
焼肴 寒鰤西京焼き × 竹鶴ハーフロック
ハーフロックって初めて聞きました。
オン・ザ・ロックスのバリエーションの一種の飲み方で、氷を入れたグラスにウイスキーと水を、ぴったり1対1の分量で注ぎ割ったもの。
ウイスキーのアルコール度数は平均して40度あたりと高いのですが、ハーフロックにすると20度あたりまで落ち着いているので、気軽に楽しめるのだそう。
ハーフロックは、ウイスキー本来の風味や味わいをさらに引き立てる黄金比で作られているとのこと。
必ず水を使用するという定義はなく、分量が1対1であれば水のかわりに炭酸水やジンジャーエールなどを使用しても良いそうです。
比較的飲みやすい竹鶴の良さがダイレクトに伝わりました。
甘くなく好みな味わいのドリンクだったので、脂ののった鰤をあっさりとしあげてくれます。
凌ぎ 和牛ローストビーフ握り寿司炙り
ここで寿司職人さんが登場。目の前でこの和牛で牛肉のお寿司を握ってくれました。
合肴 帆立と天然海老の北海道産ミルク味噌グラタン × 宮城峡トワイスアップ
まずこのグラタンが最高においしい。中には海老やホタテがゴロゴロと入っていて豪華です。
ソースがもちもちしているので、葛を使っていますかとうかがったところ正解でした。
葛のホワイトソースは初めてで、和の技を感じます。
合わせるのは優しい味わいの宮城峡。
トワイスアップとはウイスキーと常温の水をあわせたもので、数あるウイスキーの飲み方の中でも香りを楽しむ飲み方なのだそう。
なるほど、ウイスキーが芳醇です。
温物 百合根餅そぼろ鋳込み × 余市ロック
うわ~女性が好きな甘く優しい味わいと思ったのですが、合わせるのは余市のロックとなかなか硬派。
余市蒸留所では、現在も石炭直火蒸留という伝統の製法を守り続けています。
余市蒸留所でつくられる原酒は、男性的で奥行きのある深く複雑な味わいと言われています。
その武骨ともいえる味わいと、ほんわか優しい百合根との組み合わせは、とても面白いと思いました。
御飯 鯛飯、留椀赤出し汁、香物三品盛り合わせ × スーパーニッカほうじ茶割り
こちら一見すると普通のお茶ですが、スーパーニッカが入っているのです。
味わいはアルコールというよりも、きりっと引き締まったおいしいドリンク。これは新しい体験で、上品な鯛飯と合います。
水物 ペストリーシェフ特製デザート × シークレット
日本庭園のようにのせられている石に見えるのは、マジパンでできた甘い石なのですが、これがすはまの様で美味しい。
苔に見えるのはピスタチオ。石庭の中の、抹茶の生チョコレートのくちどけがまた最高です。
そして左のグラスは私が今年こそブームが来てほしいと毎年願っているババ。
ババとはイタリアやフランスで親しまれているデザートで、イーストを使って発酵させた生地に、ラム酒のシロップを染み込ませたものです。
今回は底に敷かれたウイスキーのジュレがきりっと辛口で、その上にしっとりしたケーキ、生チョコのようなショコラのプレートがのっています。
あふれ出るシロップが、たまらないおいしさでこれは大人のデザート。
甘さは控えめなのでチョコレートと合わせながらいただくととても相性が良い。
とっても凝っていて作るのが大変かもしれませんが、またぜひ食べてみたいです。
合わせたシークレットのドリンクは、なんとアルコール55%のシングルモルト宮城峡 フルーティ&リッチ。
12年寝かせた極上の一品で、まず運ばれたときの香りに、酔いしれました。
そのまま少しだけ口をつけてみましたが、アルコール度数が高いとわかる辛口。なので自分で好きな度合いに割っていただきます。
今回、デザートと、最後のシークレットなドリンクは来てからのお楽しみだったのですが、驚きと、感動のしめくくりでした。
最後にコーヒーをいただいて忘れられないコラボディナーのフィニッシュです。
ホテルの最上級の日本食とウイスキーの奥深さと可能性に感動の夜
堅苦しく知識をひけらかすものではなく、初心者もおいしい日本食と一緒にウイスキーの世界は飛び込もうという間口の広い今回のイベント。
花暦のディナーとウイスキーのペアリング 23,000円(税サ込)は満席でしたが、これは人気になるのは納得の楽しさでした。
またぜひ参加したいとみなさんも私も口々に声に出していました。
正統派日本食と、そこから技巧を凝らした最上級の日本食を美味しくいただき、知らなかったウイスキーの世界の奥深さと、その可能性に、感動の夜でした。
スイスホテル南海大阪 日本料理「花暦」
大阪府大阪市中央区難波5-1-60 スイスホテル南海大阪10F
お問い合わせ 06-6646-5127
アクセス 南海電鉄線 なんば駅/近鉄・阪神大阪線 難波駅/地下鉄御堂筋線 なんば駅