治安は悪くありません!「ワケあり区、足立区。」イメージ払拭プロジェクト本格始動
“足立区”は治安が悪い!?刑法犯認知件数は平成13年のピーク時に比べ、令和3年には8割減少し「治安が良い」と思う区民の割合も当時の11%から59.5%まで上昇。しかし、区外在住者のイメージは昔のままで「治安が良いと思う」と答えた割合はわずか7.4%。根強く残るマイナスイメージを払拭するため、足立区は区外へ向けたシティプロモーションを本格始動します。
“足立区マイナスイメージ払拭プロモーション発表会”を開催
発表会では、まず区から足立区のリアルな“今”と今回のプロモーションに至る経緯が説明されました。
マイナスイメージの最大の要因であった刑法犯認知件数は大幅に減り、治安は改善。加えて、千住エリアを中心に大学誘致に成功し、現在6つの大学が集まる学生のまちとしても取り上げられるようになりました。
また、令和4年には悲願であった大学病院がオープンするなど、マイナスの改善だけでなくプラスの変化も次々と起こっています。今後も綾瀬・北綾瀬エリアの再開発などまちの変化は続いていきます。
まちの大きな変化に伴い、大型マンションの建設などにより若い世代の転入者が増え、今後もこの状況は継続する予想されます。未来へのポテンシャルを持ったまち、それが現在の足立区です。
マイナスイメージを逆手に「ワケあり区、足立区。」
発表したコンセプトは「ワケあり区、足立区。」
足立区は良くも悪くも知名度自体はとても高い、これをいかさない手はないと考え、マイナスイメージを逆手にとったコピーにこだわりました。あえてネガティブにもとれる「ワケあり」という言葉を使い、目にとめてもらったところで、ポジティブな「ワケ」を発信していく。これが「ワケあり区、足立区」というコピーの狙い。
足立区では、このコピーを携えたポスターを作成し、東京23区や足立区の近隣自治体在住の20~40代の方をターゲットに、足立区の今=リアルが掲載されている区ホームページ内の「特設サイト」へと導くため、交通広告やSNSを活用していきます。
足立区出身マシンガンズ滝沢秀一氏登壇
続いて、足立区出身の人気芸人 マシンガンズ滝沢氏と足立区シティプロモーション課長 栗木 希氏とのトークセッションを実施しました。3歳から22歳まで足立区で過ごしたという滝沢さん。幼少期の頃の足立区は本当に治安が悪かったとのこと。
現在とのギャップを知った滝沢さんはとても驚き、足立区が治安改善のため、ビューティフル・ウィンドウズ運動(※1)でまちをきれいにする取り組みをしていると聞いた滝沢さんは、「ゴミ集積所を見るだけでそのまちの状況がわかる」とゴミ清掃員ならではの視点で話されていました。
※1 「美しいまち」は「安全なまち」をキーワードに、まちをキレイにすることで犯罪を抑止する運動。1990年代にニューヨーク市で、治安改善に成果を上げた「割れ窓理論」(割れた窓ガラスを放置するような軽微なことから地域全体が改廃し、犯罪も増加するという理論)から着想を得た足立区の独自の取り組み。
“ワケあり区、足立区。”特別サイトオープン
6月から北千住駅構内へのポスター掲示や鉄道車内広告、SNSの発信など、本格的な区外へ向けたシティプロモーションが始まります。それに先立ち、足立区のリアル=“今”を区外の方に知っていただくために、足立区ホームページ内に区の魅力や先進的な施策を足立区の「ワケ」としてまとめた特設サイトをオープンしました。
サイト内には、足立区でイキイキと活動している方々のインタビューを掲載し「足立区のワケありな人々」、足立区の先進的な取り組みをまとめた「足立区が住みやすいワケ」のほか、足立区の特徴がひと目でわかる「足立区ってどんなまち?」、区外へ向けたプロモーションに至る経緯が書かれた「ワケあり区を始めるワケ」など盛りだくさんの内容になっています。
今後も随時記事を追加されるのだそう!固定概念が払拭される内容です。ぜひご覧ください。