大阪・関西万博のレガシーを引き継ぎ、ルクセンブルクパビリオンが基礎コンクリートブロックの日本国内リユースに挑戦
2025年4月13日から10月13日までの184日間にわたって開催された『2025年大阪・関西万博』が閉幕しました。会場には歩くだけでも心躍るパビリオンが並び、その中でも特に人気を集めたのが『ルクセンブルクパビリオン』。連日長蛇の列ができ、閉幕後に取り壊されることを惜しむ声が多く聞かれました。
ルクセンブルクパビリオンは、「サーキュラー・バイ・デザイン」を採用
ルクセンブルクパビリオンは、「サーキュラー・バイ・デザイン(循環型経済の原則に従って、解体を念頭において設計)」を採用しており、コンクリートブロック・軽量網・軽鉄鋼プロファイルなどを使用し、パビリオンの建築部材の一部を再利用できるよう、当初から構想・設計されています。
大阪・関西万博のレガシーを引き継ぎ、新しい場所で生まれ変わるまでを追いかけてご紹介
ルクセンブルクパビリオンは、展示内容から内外観まで多くの来場者を魅了し続けました。外壁には(外装パネル)コンクリートの型枠パネルを使用しており、解体された後に次の工事現場にて、そのまま使用されます。
ルクセンブルクパビリオンで印象的な、印象的な真っ白な軽量膜は、バッグなどの資材として再利用されました。万博期間中にギフトショップで受注販売され、全て完売。素材は新たな形へと生まれ変わり、持続可能な未来の実現に貢献しています。
船場は、2025大阪万博ルクセンブルク経済利益団体(GIE)、ネスタリゾート神戸と連携し、パビリオンの基礎コンクリートブロックの国内リユースに挑戦しました。
船場は商業施設やオフィス、ホテル、空港、公園、など、みなさんの日常に身近な場所でたくさんの空間プロデュースに携わっておられる会社で、大阪・関西万博のテーマでもある、持続可能な未来社会の実現に取り組まれております。
ルクセンブルクパビリオンの建築に使用された基礎コンクリートブロックは226個。地中に埋め込まれたブロックは解体後に掘り起こされ、デザインを施したうえで環境整備資材として、会場から移動距離の少ないネスタリゾート神戸にてリユースされます。
最後に
大阪・関西万博閉幕後も、持続可能な未来に向けて、そのレガシーがどのように新しい形で生まれ変わっていくのかを、今後も紹介していきたいと思います。
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