医師もマニアも太鼓判!りんごの知られざる健康パワーと美味しい食べ方
秋の味覚の代表格「りんご」。みずみずしい果肉と爽やかな香りは、季節の移ろいを感じさせてくれるだけでなく、実は“腸活”にもぴったりな果物。11月5日の「いいりんごの日」を前に開催されたセミナーでは、りんごに含まれる「発酵性食物繊維」の健康価値や、より効率的に栄養を摂取できるりんごの食べ方、保存法、りんごの意外と知らない豆知識など最新トピックスをお届けします。
「発酵性食物繊維」がすごい!腸から始まるりんごの健康力

腸内細菌研究の第一人者である京都府立医科大学教授の内藤裕二先生によると、「食物繊維の多い食べ物はたくさんあり、なかでも果物の役割は非常に重要、果物をそのまま食べることで取れる食物繊維は意外と多い。
皮付きのりんご1個で、約1.6gの食物繊維を摂取できます。しかも、発酵性食物繊維として腸内細菌にしっかり届くので、腸活にもぴったり。」と話し、「食物繊維の摂取量が多い人ほど、高齢になった時に体力や気力の低下=フレイル状態になりにくいという報告があります。」とコメントしました。
りんごをはじめ、野菜・豆類・果物など植物由来の食事を意識的に取り入れることが、心疾患や糖尿病、大腸がんなどのリスクを軽減し未来の健康につながるのだと教えてくれました。
りんごの“効率的な食べ方”とは?

続いて登壇したのは、内科医の工藤あき先生。「“1日1個のりんごで医者いらず”は、あながち迷信ではありません。」と語る工藤先生が提案するのは、”皮ごと食べる”こと。
「皮にはポリフェノールが豊富。よく洗って、できればスライスして皮ごと食べるのがベストです。」とのこと。りんごが抗酸化力を活かす食べ方として、できるだけ生のまま、カットしたら早めに食べる、一日に数回に分けて取り入れる、輪切りにして皮ごと食べるスターカットの提案もありました。
年間100万円超えの“りんごマニア”が語る目利きと保存のコツ
最後に登場したのは、年間100万円以上を果物に費やすという“りんごマニア”のはたんきょーさん。ビデオ出演ながら、その熱量は圧巻。
「蜜入り=甘いとは限らない」など、良いりんごは「表面にハリがあり、色が鮮やかなもの。赤系は赤の鮮やかさを、黄系は緑が濃すぎないこと」と、知っているようで知らない“りんごの豆知識”を惜しみなく披露してくれました。
りんごの変色についてにも触れ、効果的な割り方として“手で割る”方法を紹介。繊維にそってひねるといとも簡単に二つに割れて、会場からは驚きの声が上がっていました。
今回のセミナーを通して感じたのは、りんごが“ただの果物”ではなく、健康・美容・食の楽しみを支える存在だということ。
皮ごと食べる、朝食に食べる、保存方法を工夫する—ちょっとした知識で、“1日1個のりんご”が、あなたの腸と暮らしを整える第一歩になるかもしれません。この秋は、あなたの“りんご習慣”を見直してみませんか?


















