佐世保バーガーだけじゃない!長崎県佐世保市のご当地絶品グルメ!
佐世保といえば佐世保バーガー…だけじゃない!東京で開催された佐世保市地場産品メディア向け試食会に参加し、まるで現地で食い倒れ旅行をしているかのようなご当地グルメの数々を体験して来ました。会場ではコース料理のように逸品が次々と登場し、生産者さんの熱い想いやこだわりを聴きながら堪能。知らなかった佐世保のおいしい魅力をレポートします!
心を掴まれた、九十九島かきのごちそう燻製
試食会の1品目に登場したのは【マルモ水産】の「九十九島かきの燻製オイル漬け」。真珠養殖で培って来た確かな技術を応用し、日々製法を研究しながら丁寧に作られています。
粒はやや小ぶりながら、ひと口で広がる味わいは驚くほど濃厚でクリーミー。佐世保の海の恵みをぎゅっと閉じ込めたような1品で、海外からの評価が高いというのも納得のクオリティです。
鯖のイメージが変わる、進化系ひもの3種食べ比べ
2品目は【津田水産】の「ワイン仕込みさば」、「柚子鯖」、「さば西京漬け」のぜいたくな食べ比べ。酒好きが高じてさまざまなお酒で試作を重ねる中、白ワインに漬けることで鯖の旨みが引き立ち驚くほどおいしく仕上がったのがワイン仕込みさば。ジューシーでほんのり甘く、鯖特有のクセを感じさせません。
従来のひものから塩分を50%カットした柚子鯖は、さっぱりヘルシーで食べやすく、定番の西京漬けも安定のおいしさ。なかでも、筆者がいたく気に入り「これはまた食べたい」と思ったのはワイン仕込みさばでした。
鯖は独自の遠赤外線乾燥製法を採用。遠赤外線乾燥機を導入することで、伝統的なひもの作りを大切にしながらも進化を遂げ、ふんわり臭みのないしっとりとした食感を実現しています。
島の恵みを味わう、天然黒あわびのごほうび煮

3品目に登場したのは【ACS】の「天然黒あわびのクエだし柔らか煮」。ぜいたくにも活あわびを使用し、隠し味には高級で希少なクエの出汁を加えた特製ダレでじっくり炊き上げています。
手がけているのは島の漁師さんとその奥さま。現場を知るからこそ生まれた、素材の良さを最大限に引き出す味わいです。
年明けにあわびの価格が大きく下がる現状を受け、価値を守りたいという想いから開発された1品で背景を知るほどに味わい深さが増します。
うまみを極めた、長崎産天然クエのぜいたく鍋

4品目は、同じく【ACS】の「長崎産天然クエ鍋」。幻の高級魚と呼ばれるクエを、船上で締めてすぐに工場で加工するという鮮度へのこだわりが光ります。さらに低温熟成を施すことで、身はふっくらうまみはより濃厚に。
コラーゲンもたっぷりでまさにごほうび感のある鍋。ポン酢も用意されていましたが筆者的にはまずは何もつけず、そのまま味わうのがおすすめ。クエ本来の深いうまみを存分に楽しめます。
会場には刺身の展示もありましたが試食はなくちょっと残念に思った筆者でした。
箸休めにうれしい、甘さ際立つ西海みかん
5品目、箸休めとして登場したのは【味っ子研究会】の「西海みかん 味まる」。糖度12度以上の味まるは、人気が出すぎて地元ではほとんど流通しないほ存在だそう。
誕生当初はなかなか売れず全国を行商して歩いたというエピソードも。実際に味わってみると甘みが強く味が濃い!まさに食味満点のみかんでそのおいしさにファンが多いのも納得です。
職人技が生む、ふんわり食感の黒豚ロールステーキ

6品目に登場したのは【豊味館】の「黒豚ロールステーキ」。厚さ1mm以下にスライスした豚肉を職人が1枚1枚手巻きし、なんと70層にまで重ねた逸品です。使用するのは添加物を使わない100%南九州産の黒豚のみ。
うまみと甘みをしっかり感じながらも後味はあっさりでジューシー!それでいてエアリーな食感がなんとも印象的でした。
2004年の発売以来、累計432万個以上を売り上げているロングセラーで現在さまざまな豚ロール商品がある中、その“元祖”ともいえる存在。お母様が夢に見た豚ロールを形にしたことから誕生したという心温まるエピソードも魅力です。
具材主役で驚く、ぜいたくすぎる肉系カレー

7品目は、同じく【豊味館】の「牛タンカレー」と「牛テールカレー」。
近年“メニュー逆詐欺”が話題になる中、こちらは思わず二度見してしまうほどのパッケージ逆詐欺級カレーです。牛タンカレーは内容量320gに対して牛タンが130g、牛テールカレーは350g中150gがテールという圧倒的な存在感。
コースでは2種をあいがけでいただきました。タンもテールも驚くほど柔らかくひと口ごとに肉のうまみをしっかり感じられます。レトルトの概念を覆す実力派の1皿です。

取材陣のためにレトルトパックから牛テールカレーを実際にお皿へ取り出して見せていただくパートも設けられ、会場の空気は一気に高まります。
ゴロッと牛テールが姿を現した瞬間、その迫力に参加記者から思わず歓声が上がりました。まさに“パッケージ逆詐欺級”と呼びたくなる、インパクト抜群のカレーです。
デザートで出会う、五島列島の伝統菓子

8品目でいよいよデザートに突入!【草加家】の「つきたてかんころ餅」は、長崎県・五島列島に古くから伝わる伝統的な保存食です。火山由来の痩せた土地でもたくましく育つさつまいもを使い、先人の知恵から生まれ伝えられて来ました。
焼かずにそのまま食べられる珍しい“生タイプ”で、もちろん焼いて香ばしさを楽しむのもおすすめ。さつまいも農家を支えながら、この土地ならではの食文化を未来へ継承していこうという想いも込められた1品です。
香りで締めくくる、特別なゲイシャコーヒー

ラスト9品目は【富永】の「自家熟成焙煎ゲイシャ豆」。国内第1号機となる熱風式焙煎機を使用し、豆本来の個性を最大限に引き出す焙煎を行っています。さらに出荷当日に焙煎するという徹底したこだわりも。
使用するのはエチオピア産ゲイシャ豆の中から厳選された“グリーンラベル”のみで、国内流通量は15%未満という希少な存在です。華やかで澄んだ香りが広がり、コースの余韻を美しく締めくくる1杯でした。
佐世保の“おいしい”は、まだまだ奥深い
数々の逸品が並んだ今回の試食会のなかで、筆者がとくに心を奪われたのが【豊味館】の「牛タンカレー」と「牛テールカレー」。レトルトとは思えないほどの存在感あるお肉と専門店さながらの味わい。完成度の高さに感動しました。
佐世保といえば佐世保バーガーというイメージから始まった今回の体験。しかし、海の幸から肉料理・伝統食、そして1杯のコーヒーに至るまでその食の幅広さと奥深さに驚かされるばかりでした。
生産者の想いや背景を知りながら味わうことで、料理のおいしさはさらに増していき、気づけば「次は実際に長崎・佐世保の地を訪れ、この味を現地で楽しみたい」そんな思いが自然と芽生えていました。
【紹介した長崎県佐世保市グルメ】
マルモ水産:九十九島かきの燻製オイル漬け
津田水産:ワイン仕込みさば、柚子鯖、さば西京漬け
ACS:天然黒あわびのクエだし柔らか煮
ACS:長崎産天然クエ鍋
味っ子研究会:西海みかん 味まる
豊味館:黒豚ロールステーキ
豊味館:牛タンカレー、牛テールカレー
草加家:つきたてかんころ餅
富永:自家熟成焙煎ゲイシャ豆
















