外苑前と青山一丁目の間あたりに位置する、南青山のモダンフレンチ｢L’EAU (ロー)｣。インスタグラムで度々目にするお料理がすばらしくて、一度訪れてみたかったこのお店に、平日限定のリーズナブルなランチコースがあると知り、先日予約して行ってきました。平日限定ランチコースは5,500円(税込)で、アミューズ•前菜2品•お肉料理•デザート•プチフールが登場します。

目を奪われるかわいらしさ、芸術的なアミューズ

自然をモチーフにしたアミューズ3品

出だしからエンターテインメントな一皿が出てきました!こちらがインスタグラムで目にするアミューズ。平日ランチコースでは、｢水•葉•樹｣をテーマとした3品が出てきます。

実際に目にすると、あまりのリアルさに目を奪われます。この中で食べられるのは3つ。どれが食べられるかわかりますか?
わからなくても大丈夫。かわいいイラストの解説が付いてきます。

アミューズを開設したかわいいイラスト

左側の小さな切り株に乗っているのは、発酵マッシュルームのムース。真ん中のどんぐりはフォワグラのテリーヌ。そして右側が、琵琶鱒とハーブのクレープ仕立てです。

どれ一つをとっても見た目に美しいだけではなく、当たり前ですがそれぞれが本格的なお味で、そのおいしさにも驚かされます。

コースは前菜2品、そしてメインのお肉料理へと続きます

前菜1:秋刀魚　秋茄子

秋刀魚と秋茄子をポロネギで巻いたひと品。ソースはなんと銀杏としょうゆです。
ポロネギの甘さと秋刀魚の香ばしさがとてもよく合っていておいしかった!

前菜2:鰻と菊芋

金色の卵の蓋を開けるとスモークがモクモク出てきます。中には、桜のチップでスモークされた鰻の白焼きと菊芋のムース。そして香草と一緒にさつまいものチップスがちりばめられています。

口に入れるとスモークがとても香ばしくて、柔らかい白焼きの鰻と菊芋のムースにさつまいものチップスのサクサク感がいいアクセントになっていて、香りも食感もお味もとてもぜいたくな一品です。

メイン:ロイヤルポーク　ジロール茸

見てください、このきれいなピンク色のお肉を!お肉は素材の良さはもちろんのことながら、火の入れ方が命ですよね。

このロイヤルポークの火の入り方は絶妙で、こんなに厚くカットされているのに驚くほど柔らかく焼きあがって、かむほどに豚肉の甘い脂が口に広がります。

添えられた黒トリュフのフォンドボーソースをつけて食べるとさらにぜいたくなお味に変わります。
見た目以上に満足感を得られるひと皿でした。

デザートとカフェだけじゃない、最後まで嬉しい驚きのコース

デザート:無花果　カカオ

一番下はトンカ豆のペースト、その上にカカオと焼いた無花果が重なっています。チョコレートと無花果の組み合わせは本当に合いますよね!

控えめながらしっかりと味と食感のある無花果と濃いめのチョコレートが、爽やかな酸味と甘味となって口の中で溶け合わさり、とてもおいしかった!

プチフール:苔　緑　茸

デザートを食べたところで驚きの一品が。なんと本物の石の台に乗ったプチフールたちです。
写真左側が｢苔｣。一つだけ本物の苔が混ざっています。苔の正体は、栗とピスタチオのプチフール。

右側のかわいい｢茸｣はサブレと生キャラメル。生キャラメルはとても柔らかくて口に入れるとほろほろと溶けていきました。

そして｢緑｣。｢緑｣はなんと石の中にありました!

どこからどう見ても葉っぱにしか見えませんが、この中の3枚はなんとチョコレートです。
手に取るまでどれがチョコレートかわからず、本当に驚きました。

初めて訪れたL‘EAUさんのお料理は、最初から最後までどのひと皿にも、見て、食べて、嬉しくて楽しい驚きの詰まった素晴らしいコースでした。これはいつか近いうちに夜のお料理もぜひ食べに来たい、そう思わずにはいられません。

その際はまたcocotteでレポートしますので、楽しみに待っていてください。