【東横沿線グルメ】自然派ワインとフレンチを楽しむカジュアルフレンチ「bistro nid」
おいしいお店、おしゃれなお店、それもチェーン店ではなくてオーナーのセンスが光る個人店。そんなすてきな個人店が数多くある東横沿線。自由が丘からも徒歩圏内の都立大駅から徒歩数分に位置するこちらもそんなお店の一つです。おしゃれで落ち着く店内でおいしいフレンチをカジュアルに楽しめる、おすすめのフレンチビストロ、bistro nidさんを紹介します。
見た目も素材も驚きの連続!全5品のランチコース
1品目は「猪骨 出汁 春野菜(ししこつ だし はるやさい)」のスープ。とんこつではなく猪の骨で出汁をとっているそうです。
人参やちりめんキャベツなどなど、春野菜がいっぱい入っている優しいお味のスープです。ししこつのクセや臭みのようなものはなくて、おいしいコンソメスープという味わい。
2品目は海老の前菜「海老 乳漿 茄子 文旦(えび にゅうしょう なす ぶんたん)」。お料理名が難しいですね。乳漿はにゅうしょうと読んで、ヨーグルトのホエイのこと、海老をホエイに漬けてマリネにし低音調理したお料理だそうです。
白いソースはナスのムース、それに海老のコンソメジュレもかかっています。
プリプリとした海老の身は甘くて、ナスのムースにコンソメジュレの味と食感のアクセントが効いてとってもおいしい前菜でした。
魚介のメインは、「鰤 蕪 ケール 浅蜊 トマト(ぶり かぶ ケール あさり トマト)」
白い丸いものはカブ。中にカブの出汁でしゃぶしゃぶにしたブリのたたきが包まれています。カブの少しクセのある味わいとケールのソース、トマトの酸味もあって、いろいろな味が合わさったおいしさでした。
お料理の最後、お肉のメインは「岩中豚 葱 金柑 檜 麦酒(いわちゅうぶた ねぎ きんかん ひのき ビール)」。岩中豚のロティです。
豚と鶏ガラの出汁にビールと金柑シロップを合わせたスープに岩注豚を漬けて焼いたロティで、菊芋と金柑の実が添えられています。
白いものはなんと檜のパウダーを入れたメレンゲ!口に入れると甘く溶けてほんわり檜が香ります。このメレンゲがお料理に負けないくらいおいしくて。これだけでもメレンゲ菓子として成立するおいしさでした。
食べてびっくり、デザートもbitro nidさんらしい驚きが
デザートは「蕗の薹 林檎 きな粉 味醂(ふきのとう りんご きなこ みりん)」、きな粉を使ったタルトタタンと、上にはかわいいエディブルフラワーが添えられています。
メニューに書いていあるふきのとう。一体ふきのとうがデザートのどこに?と思ったら、なんとアイスがふきのとうでした。上に乗っている黒いものはドライふきのとう。
ふきのとうをアイスにするとはなかなか思いつかないざん新なメニューですね。初めて食べました。
口に入れるとふきのとうがはっきりと香ります。アイス自体は甘いのですが、ふきのとうの味わいや香りにとても合っていて、ふきのとうってアイスにしてもおいしいんだなあ、と驚きました。
きな粉風味のタルトタタンは、りんごそのものも甘くておいしいものなのだと思いますが、きな粉が和風な味わいを添えていてとってもおいしくいただきました。
bistro nidさんのお料理は、コース全てを通して驚きとおいしさへの感動の連続。そしてどれも本当に美味しいので、夜のメニューもいただいてみたいなあ。
おいしいのはお料理だけじゃありません
自然派ワインをいっぱい取りそろえているbistro nidさんですが、残念ながら私は飲めないのでノンアルカクテルをいただきました。bistro nidさんはノンアルカクテルも凝っていておいしいものがそろっています。
写真は甘酒とラムネとかぼすのカクテル。もう一杯、クランベリーとビネガー、しょうがとスパイスのカクテルをいただきました。
どちらも甘すぎなくて飲みやすく、他ではいただけないオリジナルなので、アルコールが苦手な人にはもちろん、アルコールを飲む方にもおすすめしたいドリンクです。
平日お昼のランチコースは5品にパンとコーヒーまたはほうじ茶がついて5,500円。
たまに、のぜいたくランチにおすすめのお店です。