いまシンガポールが熱い!定番飯からまだ知らない料理までシンガポールのデリを食べ尽くしてみた
いまシンガポールが熱い!シンガポールの建国記念日である8月9日(水)から1週間、明治屋の広尾ストアーと恵比寿ストアーではシンガポールフェアを開催。成城石井でも8月31日までシンガポールフェアを実施。来月には銀座の複合施設GRANBELL SQUAREに都内最大規模となるシンガポール発のナイトクラブ「Zouk」もオープンとか。高まるシンガポール熱、この機会にいろいろなシンガポール料理をチェック!
知らないと恥ずかしい!?チキンライス・ラクサ・バクテー
N’s Flight Kitchenの売り場。8月15日まで開催されていた明治屋広尾ストアーのシンガポールフェアにて
お盆休み中、特に帰省する予定もなく、シンガポールフェアを8月15日(木)まで開催していた明治屋の広尾ストアーに遊びに行ってきました。東京メトロ日比谷線「広尾駅」より徒歩1分、広尾プラザの1階にあります。
フェア期間中は、店の入り口に巨大なマーライオンが飾られており、写真撮影しているお客さんもちらほら。
シンガポールフェアのコーナーで見つけたのが、冷凍と冷凍の両方でデリカテッセンをそろえているN’s Flight Kitchen(エヌズフライトキッチン)というブランド。赤丸ロゴマークが特徴のシンガポール機内食の最大手SATS(サッツ)社の日本グループ会社、ティエフケーが展開する新しいブランドなのだとか。
まずはシンガポールといえば、チキンライス・ラクサ・バクテーはおさえておかないと!
香りのいいジャスミン米100%を使ったチキンライスにはしっとりやわらかな鶏肉がのっていました。ガーリックチキンオイルがゆきわたり、とても香ばしくクセになる味わい。
一般的にはチリソース、シンジャーソース、甘めのしょうゆの3つが付く料理ですが、お弁当スタイルなのでしょうが風味で甘めのしょうゆがかけてありました。
近年カップ麺にもなり注目度を高めているラクサ。シンガポールのラクサはココナッツミルクや赤唐辛子、干しエビなどが入ったピリ辛味。厚揚げやエビ、かまぼこ、もやしなどの具材も入っていて、濃厚なスープが楽しめました。
驚くのは麺が2種入っていたこと!ビーフンのような細麺と中華麺のようなストレート麺。これらを一緒に食べるのが日本人にとっては不思議な感じなのですが、実は現地ではよくあること。
紅茶とコーヒーを混ぜるなど、何かとミックスしたがる傾向はマレー半島の多民族国家でたまにみられる食文化のひとつのようです。1度に2度美味しいという発想なのかも。
ニンニクの効いた豚肉スープ、焼き鳥。夏のスタミナ食も勢ぞろい
日本ではなかなかお目にかかれないバクテーは、ガーリックと白こしょうの効いたインパクトのある味わい。現地ではシンガポール系の白バクテーと、マレーシア系の黒バクテーが混在していますが、こちらはシンガポールタイプ。
豚肉がゴロゴロと入っており、丸ごと1かけが入ったガーリックは食べるとホクホクを通り過ぎてとろりとした舌ざわり。中華系の肉体労働者が食べていたスタミナスープとして昔から知られている料理だけあり、独特の風味で元気がでそうな味わい。
ビールのおともにおすすめなのが東南アジアの焼き鳥サテ。レモングラスやコリアンダーなどのスパイスの香りに包まれた焼き鳥はとても柔らかく、セットされている甘いピーナッツソースがやみつきに。1パック3本じゃ足りなかった。2パックを買うべきでした。
シングリッシュ風に「シオク!」と言えたら“シンガポール通”?
現地のホーカーズ(屋台)メニューとしても有名なフィッシュカレーも。魚の頭を使ったフィッシュヘッドカレーが現地ではよく食されますが、こちらは食べやすいように魚の切り身を使っていました。骨がないので食べやすく、ふわふわした魚の身が美味。
お弁当の上にカレーの層があり、下にはご飯の層。電子レンジで加熱してご飯の上にカレーをかけると、スパイスの複雑な香りが広がりました。タマリンドの酸味、ココナッツの甘さ、そして辛み、味のバランスがすばらしく、あっという間にたいらげてしまいました。
日本ではまだ珍しい「海老のキャロットケーキ」は売り切れるほど人気。画像提供ティエフケー
他にも「海老のキャロットケーキ」や麺料理「バンメン」など、まだ知らないシンガポール料理も。冒頭の写真にも写っている同社のエグゼクティブスーシェフ D Saravana Kumar氏は次のように説明してくれました。
「海老のキャロットケーキは甘くない料理で、米粉を使った大根餅、卵、チャイポー(干し大根)などを炒めたシンガポールの屋台料理。朝から主食としても食べられます。バクテーのように海老のキャロットケーキにも、使うしょうゆによって白タイプと黒タイプがあるのですが、今回は中間くらいに仕上げています」。
多民族国家シンガポールでは、バラエティの豊かなその食に多様性がみられますが、1つの料理の中でさえ多様性を発見できちゃいます。またシンガポールのブランドは高品質で安全性が高いのも魅力の一つ。
明治屋シンガポールフェアのプレス発表会にて。株式会社ティエフケーの代表取締役社長 佐藤弘史氏
ティエフケーの代表取締役社長 佐藤弘史氏は、8月9日に開催された明治屋のシンガポールフェアのプレス発表会にて、次のようにスピーチされました。
「シンガポールではシングリッシュという独特の英語表現がありますが、このフェアを通して、皆様には”シオク”な体験をしていただけたらと思います」。
佐藤社長によると「シオク」は現地で「おいしい!」「いいね!」といった定番の言葉なのだそう。
ますます高まりつつあるシンガポール熱。この機会にぜひ「シオク!」な体験をしてみてくださいね。おいしい料理を食べて「シオク!」と親指を立てられれば、あなたもシンガポール通になれるかも!?