インドネシア大使館は、日本とインドネシアの友好関係65周年のアニバーサリーイベントの一環として、8月22日(火)~9月1日(金)まで、インドネシアの伝統文化と工芸を紹介するスペシャルな展示とセッションのイベント｢EXPLORING THE BEAUTY OF INDONESIA WITH HIDEO｣を開催中。初日には、インドネシア駐日大使夫人をはじめ、多くの在日インドネシア人も駆けつけました。

バティック生地、ガムラン音楽のドラや鉄琴などもズラリと展示

インドネシアの鳥といえばガルーダ。国章｢ガルーダ･パンチャシラ｣も飾られたエントランス

インドネシアは17,000以上の島々からなる国。それぞれの土地で育まれた多様な民族文化の魅力を伝統建築や、バティック、ウロス、ソンケットといった織物の展示物、そして貴重で美しい写真を通して、インドネシアの美を探求できるように展示されています。

それぞれの島やエリアに土着の織物が存在しその数は11種類もある

場所は赤坂見附駅から徒歩3分のところにある｢HIDEO TOKYO｣。デザイナーであり株式会社JAXSONの代表取締役社長でもある清水秀男氏のスタジオで、普段はバスルーム関連の製品が展示されている空間に、期間中だけインドネシアの織物や伝統文化を伝えるパネルなども飾られています。

インドネシアといえばバティック生地。その繊細な作り方などの説明もパネルで展示

インドネシアといえばバティック生地やガムラン音楽。ガムラン音楽は極上の癒やし効果があるとされる神秘的な伝統音楽で、特に芸能の島として有名なバリ島には大小数十種類のガムランがあるとも言われております。

ガムラン音楽に使われるドラ。鳴らしてみることもできました

ガムラン音楽にはドラや太鼓、鉄琴などの打楽器が使われますが、会場にはドラと鉄琴、そしてガムラン音楽の楽器のミニチュアなどが飾られていました。ドラは実際に鳴らしてみることもできましたよ。

8月25日はすでに満席!ユネスコの賞を授与した伝統建築

ワエレボの｢ムバルニヤン｣。日本のわらぶき屋根のような建築物

期間中、8月25日(金)にはインドネシアのマチュピチュと呼ばれる天空の村、ワエレボ村の伝統建築をより深掘りできる特別イベントも開催されますが、すでに満席とか。

建築の詳細を説明したパネル。精緻な構造に思わず見入ってしまう

ワエレボ村には｢ムバルニヤン｣として知られる神秘的でユニークな住宅構造があり、2012年にはユネスコ アジア太平洋遺産賞を授与されています。

8月29日のイベントに参加ご希望の方はこちらのPOPに記載してあるアドレスに直接ご連絡ください

この伝統建築ムバルニアンや伝統的な織物Sumbaの製作技能を守る活動をしている、インドネシアの建築家 ヨリ･アンタル氏、そしてヨリ氏に師事してきたヴァラーニ氏らによるオンライン･プレゼンテーションが開催。

残りわずか!8月29日は著名デザイナーによる織物トークショー

インドネシアで社会学者、ヒューマニストとしても活動しているデザイナーのサティファ･スタン･アスワルさん

多くの島からなるインドネシアには11もの織物の種類があるとか。それら洗練された繊細な織物ソンケットの伝統技術を承継し、技術を支える織り手の生活を含めた地域社会全体への活動をライフワークにしているのが、デザイナーのサティファ･スタン･アスワルさん。

会場にはざまざまな伝統的な織物が展示されており、その美しさにムスリムたちも興味津々

彼女のコレクションは、金糸や極細のシルク糸で織り込んだとても貴重なもので、それらを実際に見られます。さらにミナンカバウ民族の生活や、その地方の織物であるソンケット、そして織物職人について、彼女による織物トークショーが8月29日(火)に開催されます。

時間は17:00‒19:30で予約制なので、事前に連絡してみてください(上のイベントPOPのメールアドレスに直接お申込みください。満席になる場合もございますので、ご了承ください)。

なかなか普段はお目にかかれない貴重なインドネシアのイベント、お近くに行かれた方はぜひ立ち寄られてみてください。

｢EXPLORING THE BEAUTY OF INDONESIA WITH HIDEO｣
会場:HIDEO TOKYO 東京都港区赤坂3-3-3 1F
期間:8月22日(火)から9月1日(金)まで
時間:11:00-18:00(予約制)
毎週日曜日はお休み
主催:駐日インドネシア大使館
協賛:株式会社 JAXSON・異文化伝統工芸交流協会(CCAA)