【東京グルメ】浅草の老舗洋食店で歴史を感じたい「ヨシカミ 浅草店」

洋食って何料理?なんと答えるのが正解でしょうか。近代に日本へもたらされた各国の西洋料理が、時間をかけて日本人向けに進化していったものを洋食と呼ぶようです。今回紹介するお店があるのは、東京を、ひいては日本を代表する観光地、浅草。コロナ禍前はインバウンド客でごった返しており、名実共に日本一の観光地と言っても過言ではないでしょう。そんな浅草にある、歴史を感じる洋食店を紹介します!

浅草「ヨシカミ 浅草店」

ヨシカミの外観歴史を感じる外観。

浅草の歓楽街である浅草六区エリアにある、インパクトのあるキャッチコピーと目を引く看板。「うますぎて申訳けないス!」のキャッチコピーとともに、1951年の創業から長く愛されてきた名店です。「食べログ洋食百名店2022」にも選出されています。

ヨシカミの看板当店の代名詞ともなっている「うますぎて申訳けないス!」のキャッチコピー。

ある土曜日の17:20頃訪問すると、満席とのこと。ディナータイムには早い気もしますが、それでも満席なのはさすがの名店です。しかしながら17:40頃には案内できるとのことで、その時間に再訪する旨を伝えて周辺で時間をつぶしました。浅草なので時間つぶしには困りません。

再訪すると、この日は知人と3人での訪問だったため、テーブル席のある店内奥の方へ案内されました。
店内手前側にあるカウンター席の方がキッチンに近いため、料理のライブ感を楽しみたいのであれば1人や2人で訪問するのがベストかなと感じました。

ヨシカミのメニュー表メニュー表です。文字やデザインは歴史を感じるつくりですが、冊子自体は新しくきれいなものでした。

メニュー数が豊富であるため、何分間も迷いましたが、当店おなじみのビーフシチューを中心に4点を注文しました。いずれも15分ほどで提供されました。

“うますぎて申訳けないス!”

ヨシカミのビーフシチュービーフシチュー 価格:2,600円

まずはビーフシチュー(2,600円)から提供されました。
ルウは野菜や肉類がたっぷり詰め込まれていることがわかる、濃厚で強いコクがあるものです。焦げに由来するのか、はたまた煮込む際のワインに由来するのかは判別できませんが、ほんのり感じられる苦みと相まって最高のうまみを現出しています。

ほろほろに煮込まれた牛肉、ゴロゴロ入ったにんじんやマッシュルームと、具材もしっかり計算されたものであることがわかります。とにかくうますぎる!間違いなく、今まで食べてきた中で最高のビーフシチューといえます。

ヨシカミのビーフ・カツレツロース・カツレツ 価格:1,350円

ロース・カツレツ(1,350円)は分厚い豚肉が丁寧に揚げられたもので、豚肉そのものの甘みを感じられる、こちらもめちゃくちゃうまいものです。ソースはビーフシチューのルウから塩味を抜いたような味わいで、カツレツのうまみを楽しむにはちょうど良いバランスです。

ヨシカミのカキのグラタンカキのグラタン 価格:1,600円

カキのグラタン(1,600円)は濃厚なホワイトソースが優しい味わいでおいしい逸品です。肝心のカキは大ぶりでぷりっぷりのものが3個入っていて満足度も抜群でした。

ヨシカミのオムライスオムライス 価格:1,350円

オムライス(1,350円)はオーソドックスな構成ではありますが、ゴロゴロ入ったマッシュルームがいい仕事をしていてうますぎました。

全体的に具材が大きめで、薄すぎないほどよい塩味に、食欲を増進してくれるケチャップの酸味がいい役割を果たしています。コスパも勘案すると、個人的にはこの日食べた中でオムライスが一番うまいと感じました!

ヨシカミの代表的メニューこの日注文した全メニューです。3人で訪問し4つのメニューを取り分けてちょうどよいおなかの具合でした。

ビーフシチューが2,600円であるなど、なるほどデフレに慣れてしまった私たち日本人にとって手を出しづらい価格帯のメニューであることは否めませんが、間違いないその味、店内の雰囲気、そして長く積み上げられてきたこの店の歴史までひっくるめて楽しめると考えれば全く高いものではないと感じました。

普段使いにも、ハレの日のディナーにも適したお店だと思います。こんな歴史のある名店を普段使いできるようなかっこいい東京人になりたいなあとしみじみ感じました。

詳細

■ヨシカミ 浅草店

住所:東京都台東区浅草1-41-4(東京メトロ、東武線浅草駅から徒歩5分)
定休日:木曜日
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:30)