【東京グルメ】谷中銀座にある氷蜜(ひみつ)のスイーツで猛暑を撃退!?「ひみつ堂」

うだるような暑さが続く首都東京。夏バテで食欲がわかないという方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。仮に夏バテだったとしても、かき氷なら食べられるという状況は少なくないでしょう。そしてかき氷が嫌いだという方もほどんどいないと思います。かき氷は日本を代表する和スイーツといっても過言ではないでしょう。今回は真夏にぴったりの、冷たくて美味しいかき氷が食べられるお店をご紹介します!

夕やけだんだん

谷中銀座の夕焼けだんだんかの有名な「夕やけだんだん」の景色です。土曜日の夕方ながら多くの人が行きかっていました。

そんなお店があるのは、東京を代表する商店街、谷中銀座。小説やテレビドラマの舞台にもなった、台東区を代表するスポットであり、今話題の「谷根千」エリアの一角を成す場所でもあります。JR線、京成線、舎人ライナー日暮里駅から徒歩5分、東京メトロ千代田線千駄木駅からも徒歩5分でアクセスが可能です。

魚屋さんやお総菜屋さんといった商店街によくあるお店から、立ち飲み屋さんやアジア雑貨を扱うお店まで、多種多様なお店が軒を連ねる中、一本路地を入った先に、「氷蜜(ひみつ)」の氷がいただける場所があります。

谷中銀座「ひみつ堂」

ひみつ堂の外観おしゃれな古民家のような店舗外観です。

今回紹介するのは、谷中銀座にある「ひみつ堂」。「食べログスイーツTOKYO百名店2020」にも選出されているお店です。

7月9日土曜日の16時頃に訪問。お店の目の前に10人弱の並びがありました。と言いたいところですが、道路を挟んで反対側にはさらに70人ほどの行列。あきらめたくもなりますが、ここはぐっとこらえて行列に接続します。

合計80人ほどの行列と聞くと気が遠くなるような感じがしますが、約1時間でかき氷にありつけたので回転は速いと思います。なお、並びが多すぎると時間を空けて並ぶようお願いされることもあるようです。

店の目の前にある道路が南北に伸びているため、夕方の時間に並んだことで日差しを避けられて比較的快適に待つことができました。とはいえ整理券制が取られる日、早じまいしてしまう日もあるとのことで、夕方に訪問する場合は注意が必要です。

気になるメニュー

ひみつ堂のメニュー手書きで味のあるメニュー表。この日は売り切れでしたが、グラタンを食べてみたいところです。

並んでいる途中でメニュー表を渡され、注文と会計まで行列の中で終えます。日や時間帯によって売り切れるメニューもあります。

簡単に説明すると、「みるく」、「よーぐると」はベースの氷がそれぞれミルクの味、ヨーグルトの味になっていて、各種フレーバーの蜜が別皿で提供されるものです。

「まるごと」はあらかじめ蜜をたっぷりかけた状態で提供されるもの。「まるごとショート」は「まるごと」にクリームが乗ったものです。最後に「まるごと三昧」は「まるごと」に果肉そのものと、氷の内部にクリームが乗ったものです。すなわち「まるごと三昧」が一番豪華ということです!

よい機会なので「まるごと三昧」を選ぶことは確定していましたが、その中でもメロン・マンゴー・パインがあり、めちゃくちゃ迷いました。

最終的には、3人で訪問したということもあり、友人がそれぞれメロン・マンゴーを注文し、筆者は「まるごと夏パイン三昧(1,800円)」を注文することで決心がつきました。

行列が進んだのち入店すると、店員さんが手動でかき氷を削っていることに驚きました。若い店員さんがくるくると氷削機を回しながら大きなかき氷を作り上げていく様子は、見ているこちらとしては涼しげで気持ちの良い風景です。店員さんはただひたすらに大変だと思うので、頭が下がります。

夏の土曜日ということもあり、かき氷を削る店員さんだけでなく、多くの若い店員さんが配置されていてサービスにスキがありません。入店してからは特にその提供スピードの速さに驚かされるばかりです。カウンターへ案内され、いざかき氷とご対面!

実食!

ひみつ堂の生パイン三昧1筆者が注文した「まるごと夏パイン三昧(1,800円)」。真っ黄色の見た目が食欲をそそります。

大きなかき氷にどろりとしたテクスチャの蜜がたっぷりとかけられており、その上にどーんとパインが鎮座しています。圧巻の見た目。

上に乗ったパインをいったん小皿によけて、かき氷を食べてみると、うますぎる!!!自然なパインの甘味に、しっかりとした酸味が組み合わさり、パイン蜜がかかったかき氷を食べているのか、それともパインそのものを食べているのかわかりません。

自家製の手作り蜜は完全無添加とのことで、本当に丁寧に仕事がされていることがわかります。

氷は日光にある三ツ星氷室でつくられた天然氷を使用しているとのことです。冷凍庫でいくらでも人工的に氷を作り出せる時代に、天然氷を使用するそのこだわりに驚くばかりです。

ひみつ堂の生パイン三昧2後ろに映っているのが始めによけておいたパイン果実です。小皿を用意してもらえる配慮にありがたみを感じます。

食べ進めていくと、途中でクリームにぶち当たります。ただひたすらにパイン一辺倒だと飽きてしまうかもしれませんが、途中のクリームと、よけておいたパイン果実を途中に挟むことで、最後まで飽きることがなく食べ進められます。

そして取っておいたパイン果実の甘さたるや。ジューシーで酸味も強く、かなり高品質なパインを使っていると思われます。

ひみつ堂のメロン三昧この日の限定「希少!銚子メロン糖度16ど以上(2,300円)」。半月状に切られたメロン果実のインパクトが素晴らしい。

ひみつ堂のまるごと宮古島マンゴー三昧「まるごと宮古島マンゴー三昧(2,300円)」。なぜだか「宮古島」の文言にひかれてしまいます。当面の限定のようです。

メロンやマンゴーも少しだけいただきましたが、どれも間違いのないおいしさ!今回紹介した商品以外にもいちごやバナナ、宇治金時といったメニューがあり、好きなフルーツ、好きな味の商品を注文するのがよさそうです。

限定については公式SNS(Twitter)に掲載されるため、事前にチェックしてからの訪問が無難です。

注意点としては、冗談ではなくガチでフルーツをたっぷり使用した蜜であるため、各フルーツアレルギーを持っている方は注意したほうがよさそうです。「フルーツの味」ならアレルギー反応が出ない、という方も当店のフルーツたっぷりかき氷には反応してしまう可能性が高いかもしれません。

一般的なかき氷と比べると高いかもしれませんが、暑い夏に、旬のフルーツをかき氷という形で本来の味わいのまま、いや、本来の味わいを超越して楽しめるということを考えると、高いどころかむしろ安いとすら思えてきます。

ぜひとも谷中銀座でフルーティなかき氷を食べて、この暑い夏を乗り切りましょう!

詳細

■ひみつ堂

住所:東京都台東区谷中3-11-18(JR線・京成線・舎人ライナー日暮里駅から徒歩4分/東京メトロ千代田線千駄木駅から徒歩6分)
定休日:月曜日(10月~6月は月曜・火曜)
営業時間:10:00(土日は9:00)~19:00(10月~5月は曜日により18時閉店・夏季は8時00分開店)