草場一壽 陶彩画「Rainbow Dragon & Dragon Ball 虹龍と宝珠」
有田焼の伝統技法を昇華させて絵画に用いた唯一無二の芸術“陶彩画”を描く草場一壽氏。今年最後の展示会を表参道で開催する運びとなりました。過去最大級の展示会では、来年の 2024年の干支「辰」にかけ、作家がこれまでに描き続けてきた“龍”をモチーフにした作品と、名古屋・大阪での展示会でも人気を博した「神話シリーズ」や「菩薩シリーズ」などの作品を一挙に展示いたします。
本陶彩画展の新作および見どころ
東京初公開の2023年新作6作品はすべて龍!
◆ついに完成した“色の龍”。陶彩画の真骨頂、見る角度によって七変化は必見。
本展示会目玉となる新作“虹の龍”の「富士に虹龍~希望の地へ~」と「虹龍~宝珠を得たり~」を展示。
作家が“虹色に輝く龍を描きたい”と三十余年もの間に試行錯誤を重ね続け、ついにこの夏に完成した虹色に輝く龍を公開いたします。
【富士に虹龍~希望の地へ~】
霊峰富士を越えて優雅に身をくねらせながら自由自在に舞う姿が描かれ、苦難を乗り越え、まるで全てを手中に収めたかのような堂々とした風格が感じられます。
【虹龍~宝珠を得たり~】
作家が歴代で最も美しい背景色を持つと自負、世界中の美しい空を凝縮したような色の中で、舞うように楽しげに如意宝珠を浮かべる虹色の龍が描かれています。
この2作の魅力は、焼き物どころか他のどんなアートにもない文字通り“虹色の輝き”です。
そのからくりは、目に見えないほど微細な構造によって光が反射したり屈折したりするというもの。いわば、物質の表面の色を見ているのではなく、光の色を見ているのです。
その仕掛けを持った龍の作品などは、息を吞むほど圧倒的な輝きを放ちます。
角度によって強く輝いたり、空に染まり一体化するように見えたり、目の前で見ると不思議と希望の光に包まれたりするような体験ができる、魅力に溢れた作品です。
◆この秋に完成したばかりの“命を生み出す者”として描かれた“龍聖母”
【龍聖母】
ニュージーランドの歴史ある部族“ワイタハ族”と呼ばれる龍族に語り継がれている“子守歌”から作家がインスピレーションを受け、制作に至ったという2023 年の秋に完成したばかりの新作。
これから生まれる生命、そしてかえってきた生命。
生命を向かい入れる大いなる場所で、母なる“龍聖母”がすべての生命に優しく語りかけている瞬間を描いています。
龍=大いなるエネルギーの流れであり、万物のいのちの源と捉え、作家としてのテーマ“いのちの輝き”を表現する一環として龍を描き続けています。
今回の新作でも龍=生命を優しく包み込み、見る物に“あなたにとっていのちとは…”と問いかけるような作品となっています。
他の芸術にはない、艶感と立体感をもち、輝きを放つ焼き物の絵画・陶彩画で、心が揺れ動くアート体験ができるまたとない展示会です。
作家 草場一壽氏コメント
虹の龍に託すのは、希望、憧れ、生きることの実感。
かつて私は絶望感に閉ざされていたとき、雨上がりの虹が龍のごとく天へと向かう情景を見て、目が開かれるような衝撃に胸を打たれました。
私を希望へと導いてくれた龍。この虹の龍を描くことが、私のお役目のひとつだと直感しました。
この龍たちこそ描きたいのだと心揺さぶられて三十余年、ついに虹色に光輝く龍が完成しました。
虹という文字は「虫」という字が龍(蛇)をあらわし、工という字が天と地をつなぐことを意味しています。
古代中国では、龍になる大蛇が大空を貫く=天地を結ぶ時に作られるものが「にじ」と考えられていたことに由来します。
天と地を繋ぐように大空にかかる 「虹」に、今でも私たちは希望を見いだします。虹の光は、まさしく導きの光です。
虹の龍に託すのは希望や憧れ、生きることの実感です。
あなた自身が光となること。光を放って生きること。
世界に唯一、陶彩画だけの新しい光の表現です。
是非、この機会にご高覧いただければ、嬉しく思います。
開催概要
釜の中で釉薬が溶け合って現れ出る色艶はまさに奇跡、同じ色が生まれることは二度となく一つとして同じ作品はありません。朝昼晩、見る時間によって、角度によっても変わり、実際目に見えているものが正しいものなのか…草場氏が手掛けた作品を通じて感じるものがいっぱいありました。
ぜひお時間を作って足を運んでみてくださいね。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
草場一壽 2023年陶彩画新作展 東京
【~Rainbow Dragon & Dragon Ball~虹龍と宝珠】
会期:2023年12月10日~12月17日 会期中無休
会場:BANK GALLERY 東京都渋谷区神宮前6-14-5
開館時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)
入場料:無料(予約は不要)
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+