【大阪・中之島】看板が「鮨」の店でいただく絶品サイフォン珈琲

店頭のメニューには間違いなく「サイフォン珈琲」の文字。しかし見上げた看板には「鮨」の文字。そのギャップに戸惑いながらも、階段を上がった先に待っているのは、ずらりと並ぶカップ&ソーサーと、メニューの文字に嘘偽りのないコーヒーサイフォンでした。お寿司屋さんが運営される珈琲店。淹れられる“おばあちゃま”のお姿も目を惹く、穴場のカフェかもしれません。

注文はカップを選ぶところから

美藤珈琲のトースト美味しい食パン 価格:300円(税込)

休日の朝。軽く食事をしたい気分で選んだのは、堂々自ら“美味しい”と謳う食パンと、柔らかな口当たりを期待した“昭和レトロ”な浅煎りサイフォン珈琲です。網目状に入れられた切り目に沿って、こんがり焼き上げられたトーストは、まるでアートのように色鮮やか。

小皿に置かれた1粒の赤い丸は何だろうと思いながらも、それを横目にすすった一口の珈琲が香り高く、これだけでもう“良い”1日のスタートが切れそうな予感。そして、実はこのカップ…

ずらりと並べられたカップ&ソーサーを選ぶ楽しさ!

美藤珈琲の店内

サイフォン珈琲を注文した人限定!カップ&ソーサーを選べます!

珈琲1本に絞った自信に満ち溢れるドリンクメニュー

美藤珈琲のメニュー

メニュー表は“おばあちゃま”の手書きだそうです!

では、改めて実食のお時間です。

美藤珈琲のトースト

まずは何も付けずに手に取ると、切り目の間に光るのはしっかりと染み込んだバターの存在。ほんのりと塩気を感じ、果肉がたっぷりの苺ジャムを付けると、グッと甘さが際立つ味わいに。少しもちっと引きのある食感も“美味しい”1つのポイントです。

気になっていた赤い丸い粒は、なんとミニトマト!それも1階のお寿司屋さんで提供されている、ピクルス仕立てのものでした。たった1粒、されど1粒!“ぷちっ”と弾けると同時に甘酸っぱさが広がり、箸休めにぴったりの小皿です。

赤色が好き。そんな理由で選んだカップ&ソーサーでしたが、偶然にも添えられた赤いジャムと赤いピクルスが嬉しくて、珈琲をすすりながら、つい笑みがこぼれてしまいます。ミルクとお砂糖がなくても決して苦味はなく、求めていた通りの優しい口当たりは、朝の気分にぴったりのものでした。

美藤珈琲
住所:大阪府大阪市西区土佐堀3-2-7
営業時間:11:00~16:00(L.o.15:30)
定休日:火曜日・水曜日

帰り際、お寿司屋さんの“本日のメニュー”を手書きされる“おばあちゃま”のお姿。どことなく“和”の雰囲気も感じられる、お寿司屋さんの面影を感じる喫茶店です。

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