【自由が丘】夜カフェ日記〜隠れていないけれど、隠れられるカフェ茶乃子

北に渋谷、新宿があり、南には大井町、乗り換えて品川、お台場。いわゆる副都心とも意外に近い自由が丘です。目黒や四ツ谷、芝公園ともつながる奥沢からも歩けます。職場から近いところではほっと一息をつけない。そう思う人、たまには自由が丘で気分転換しませんか。スイーツと一緒にコーヒーや紅茶という選択もでき、ビールやワインとタパスという選択も出来るバイプレイヤーな駅チカカフェをご紹介します。

自由が丘駅南口から目と鼻の先。

自由が丘・茶乃子の外観

自由が丘駅南口を降り、右手に見える小道を垂直に歩くと、愛犬を連れている人や仲間とおしゃべりをしているベンチが並ぶ通りがあります。九品仏川緑道といい、目的の店はこの通りにあります。

ちょうど赤い看板を掲げるファストファッション店の向かいにあります。

深緑色のテントが今日紹介するお店、「茶乃子」です。ここから見る限り、店の造りもイスやテーブルも木が基調となっています。これだけで温かみを感じ、ほっとします。いわゆる低めの色温度の照明がこれらを引き立てます。

木が基調となっている落ち着く店内

自由が丘・茶乃子の内観(下の席)

店内に入ると少し圧迫感がありました。しかし、なぜか嫌な気分がしなかったのは不思議です。椅子に座って、ふと上を見ると、なんだか楽しそう。ロフト席でした。ロフト席が楽しそうに思うのはどうしてでしょうね。きっと子供の頃に憧れた人も多いはず。

自由が丘・茶乃子の内観(上の席)

ロフト席は3台のテーブルが設置され、2人ずつ座れます。

選択肢が豊富なコーヒー群

自由が丘・茶乃子のコーヒーメニュー

メニューを確認すると、そこはコーヒー屋さん。6種ほどのコーヒーが出迎えてくれました。コーヒーのことは詳しくはわからないので、茶乃子ブレンドをチョイス。

コーヒーとして紹介されていた豆やブレンドの種類は6種でしたが、エスプレッソとして挙げられている種類は合計7種。一口にエスプレッソと言っても、割り方によって呼び名が変わるのだなと勉強になりました。

コーヒーのお供はスイートポテトを選びました。

コーヒーが供されるまでに大きな音がしました。粉にひいている音でした。やがて出てきたコーヒーは軽めのコーヒーでした。

自由が丘・茶乃子のコーヒー茶乃子ブレンド茶乃子ブレンド 価格:630円

どちらかというと苦さを優先していますが、コーヒー本来の酸味も残っており、飲みやすいコーヒーでした。淡麗という言葉が合います。お茶のように飲めます。近年既製品のコーヒーは苦さで完結することが多いですが、ある意味ではその対比です。

自由が丘・茶乃子のスイートポテトスイートポテト 価格:500円

ほとなくしてスイートポテトが供されました。

作り込んだスイートポテトではありませんでした。なるべく芋本来の味を維持して、どうしてもスイートポテトで必要な要素だけを載せたといいましょうか。繊維も残り、芋の食感が多少残る程度のつぶし方なので、さつまいもを食べた気分を味わえます。

さつまいもが好きな方にお勧めです。量も多くないので、コーヒーだけでは気が引ける時に気軽に頼めます。女性が好きな食べ物は、芋たこ南京と呼ばれますから女性はオーダーが多いと思いますが、男性からのオーダーも違和感がありません。

自家製のお酒もいただけます

自由が丘・茶乃子のレモンサワーレモンハイボール 価格:680円

アルコールも頼んでみました。

1杯目はレモンハイボールをオーダーしました。自家製レモネードを使用したとのこと。同様のお酒は他に、レモンサワーとレモンビアがあります。

オーダーの際に、自家製レモネードを使用しているので多少甘みがあると説明を受けました。カフェらしいと思い、楽しみに、しかし「あまり甘すぎないといいな」と思いながら待っていました。

自由が丘・茶乃子のタンブラー

供されたあと、まず驚いたのは焼き物タンブラーに入っていたこと。居酒屋はもちろん、バーとも異なる器に新鮮さを覚えました。

ウイスキーらしい風味はしっかり残っているものの、レモネードが後ろからついてきています。器がここをカフェであることを思い出させてくれます。居酒屋とは異なる、飲食店での飲酒の楽しみ方を維持させてくれるような気がしました。

居酒屋でハイボールやサワーを飲んでいると、グラスの中身が少なくなるたびに喜びを感じることも多いことでしょう。ここではそのような喜びではなく、お酒が緊張を解く程度のお酒の楽しみ方になるはずです。

写真では後ろになりましたが、いわゆるアテにはサラミをオーダー。

自由が丘・茶乃子のワインの炭酸割り赤ワインの炭酸割り 価格:680円

もう1杯飲みました。赤ワインの炭酸割りです。赤ワインを割ってくれるラインアップは他に、コーラとジンジャーエールがあります。レモンが入っているものの、いわゆるサングリアに近い風味ではなく、本当にワインの炭酸割りです。

サングリアもメニューとしてありますので、それとの棲み分けがされているのでしょう。コーヒー屋さんらしく、エスプレッソジントニックや自家製コーヒー酒を使ったお酒などもあります。コーヒー酒の割り方も充実。こちらも飲んでみたいところです。

先程から器が美しいという話をしていますが、実はこの店、器も売られています。お店でコーヒーやお酒を楽しんだ後、器が気になった方は、入り口付近の格子棚をチェック。

疲れて楽をしたい日には晩ご飯も食べられます

自由が丘・茶乃子のフードメニュー

メニューの言葉で言うところのおつまみには他に、キャラメルチーズポップコーン・チーズたら・トルティーヤ・フィッシュ&ナッツがあります。

なお、いわゆるフード、平たく言うと食事になるメニューとしては、カレーとタコライスをはじめ、クラムチャウダー・ピザトースト・小倉トーストがあります。

店内にはカレーの香りが漂っています。カレー創業時からのメニューとのこと。お酒で胃が働くとカレーなども食べたくなります。チャウダーハーフやタコハーフという、それぞれカレーと半分ずつよそられているメニューもあります。

⁡どれも選択肢として迷ってしまいそうなメニューゆえ、ハーフアンドハーフがあるところは嬉しいですね。

コンパクトな街の夜カフェ

自由が丘・茶乃子のイメージ

この街がいわゆる副都心から程よく離れていると言う話は冒頭で話した通り。このお店は迷わなければ駅南口から2分程度。疲れて定時に上がった日に夜風に当たって途中下車をして都会すぎない街をふらっと歩く。そしてコーヒーでもソフトなお酒を1杯でも。

こんな感じで、止まり木に止まるような習慣があってもいいと思います。ここで本を読んでもよし、スマホで週末にいくところを検索してもよし。ラストオーダーも遅くないので、「深酒」の心配もありません。

晩御飯のことを考えたくない日はここでカレーやタコライスを食べてもいいでしょう。

そうですね、休日の昼間に同じ使い方をしてもいいと思います。コーヒーの種類も豊富ですから、気に入ったコーヒーがあれば、それを買って、明朝のモーニングコーヒーでもいいかもしれません。

今日紹介した茶乃子ですが、1980年に創業しました。1年半に渡るビルの建て替えを経て、今日までコーヒーを淹れ続けています。

美味しいコーヒーであることは、喫茶店を続けられる十分な理由ではありますが、40年以上お店を続けられる理由はそれだけではないはず。居心地の良さも40年変わらないのでしょう。隠れ家として、一番大事な要素かもしれませんね。

茶乃子
東京都世田谷区奥沢5-26-12 XAREA自由が丘1F
10:30~22:00
​年中無休
(情報に齟齬あり。訪店時ご確認ください)
✳︎掲載内容は、私の訪問時、HPによる確認時点の情報であり、適宜の更新はしていませんので、ご了承ください