【大阪・谷町四丁目】プリンがクリームに埋もれている理由は、店主様にあり?
レンガ風の壁。木製のベンチ。黒い屋根に“喫茶室”と書かれたレトロな外観。たくさんの人や車が行き交う本町通りから、1つ角を入っただけとは思えない、まるでタイムスリップしたかのような空気感。そんな喫茶店で出会った「全国民のお母さんですか?」と言いたくなるような、陽気で明るい店員さん。甘いプリンアラモードとともに、都会の忙しなさを忘れさせてくれる純喫茶を、ここ“谷町四丁目”に発見です!
そこに“いるはず”のプリンが見えなくて…
「はい、お待たせ〜」と言うのは、入店時に「はい、いらっしゃ〜い」と声をかけてくださった店員さん。伺ったモーニングタイムには、常連のお客様も多くいらっしゃるようです。初来店にもかかわらず、その1人かのような接し方・距離の近さに、どこか“お母さん”にも思えてくるような…
注文したのはプリン・ア・ラ・モード。お店のステッカーにもされる自慢の自家製プリンと、季節によって変わるプルーツ・焼き菓子を添えられた定番スイーツです。
けれど、主役のプリンがいない!?いや、見えない!溢れるほどのクリームに埋もれたプリン。添えられた焼き菓子も気になるところ。もしかして“お母さんの味”がするのかな…?
十字路の角に発見!
暗い時間にはオレンジ色のライトがともるそう。
プリンを味わえるメニューは全3種
メニュー表にもプリンへの思いがぎっしりと!
では、改めて実食のお時間です。
真っ白いクリームの下には、カスタードクリームも隠れんぼ。練乳のようにミルキーな甘さと、クリームパンの中身のような卵の濃厚さ、2種のクリームが使われています。
プリンだけを味わおうとしても、クリームがスプーンに雪崩込んでくるほど、とにかくクリームがいっぱい!ウエハースにディップするもよし、甘く染まったお口のままにコーヒーを飲むのも、この上ない至福であります。
そして主役のプリンは、間違いなく“お母さんの味”じゃない!ぷるんと揺れ、苦味のきいたカラメルとともに、しっかり卵を感じる濃厚さ。自家製のフィナンシェも、しっとりとした食感と同時に広がるバターの香り。どちらも甘すぎないお味でありながら、クリームと合わさることで、コーヒーにぴったりのプリン・ア・ラ・モードに。
鎗屋町 喫茶室 街の灯り
住所:大阪府大阪市中央区鎗屋町1-2-2 ビルディングセキ 1F
営業時間:平日8:00~20:00/土日10:00〜18:00
定休日:毎月第1土・日・月
後で聞いた話によると、実は店主様ご自身が、クリームが大好きなんだそう!本格的なスイーツを、マイルドな優しいコーヒーとともに。店主様…いや、お母さんこそ、この街の“灯り”かもしれませんね。