【大阪】キューピッドが現れた!大阪市立美術館「フェルメール展」

待ちに待っていた「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が大阪市立美術館でスタートしています! なぜ待ちに待ったかというと、フェルメールが描いた作品「窓辺で手紙を読む女」の絵の中に隠されていたキューピッドが現れたからなんです。多くの謎を秘めた、この大事件ともいうべき美術界の大きなニュース。さあ、確かめて見ましょう!

大阪市立美術館 「フェルメール展」へ行ってきました!

大阪市立美術館の外観

ヨハネス・フェルメールは17世紀のオランダを生きた画家です。レンブラントと並ぶオランダ黄金時代を代表する画家ですが、現存する作品は少なく32~37点。

現存する作品が少ない中で「窓辺で手紙を読む女」は初期の作品です。

キューピッドが現れる前の「窓辺で手紙を読む女」

修正前の絵

長い間女性の背後の壁はすっきりとしていて、そんなシンプルな空白が女性の手紙を読んだときの心情をより一層際立たせていました。

ところが近年のX線調査で白い壁の下にキューピッドの画中画が塗りつぶされていることが判明!

調査ではフェルメールが亡くなった1675年より後、何者かによって塗りつぶされたことがわかりました。

一体誰が?
その謎はいまだに解かれてはいません。

そして元のフェルメールが描いた絵に戻す大規模な修復が始まりました。

現れたキューピッドが大阪でいよいよ公開に!

修正後の絵

誰が塗りつぶしたのかは謎のままですが、絵はフェルメールが描いた元の状態に修復され、そして世界で最初に公開されるのが日本なんです。

「フェルメール展」では修復の過程も紹介されています。

修復の前か後、どちらがいいか?
意見は割れるところですが。
私はやはりフェルメールの意図したキューピッドがある方!

やはりフェルメールが描いた本物が見たい!

フェルメール展のチケット

いろいろな考えがありますが、私はフェルメールがどう考えこの絵を描いたかが大切に思えます。

今までの絵と全く違う雰囲気になってしまって戸惑っている自分もいるのですが。

キューピッドは恋の象徴。
ということはやはり手紙のお相手は恋するお相手なのですね!

キューピッドはいなくても手紙を読む女性に想像を掻き立てる絵で好きだったのですが、キューピッドが描かれている絵もすてきです。

時を経て文明が発展すると名画の真実を知れますが、今まで信じていた姿が実は真実の姿ではなかったことも、ちょっと衝撃的な出来事でした。

17世紀のオランダ絵画の名品約70点も展示

フェルメール展の入口

この企画展ではフェルメールのほかにレンブラント、メツーなど17世紀に活躍したオランダの名画約70点も見られます。
この名画の真実の姿、気になる方はぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
7月16日(土)〜9月25日(日)

大阪市立美術館
開館時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
※9月3日・10日・17日・23日・24日は19:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(7月18日、8月15日、9月19日は開館)、7月19日
観覧料:一般 2,100円/高大生 1,500円
※前売り券など詳しくはホームページまで
次回は10月8日(土)〜11月27日(日)  宮城県美術館